藍染、銘仙、神社

 江戸から明治初頭にかけて、藍色が、日本中にあふれ、外国人が著した本に、「ジャパン・ブルー」と評されるほど、藍色が町の至る所にあふれていたと言う。

 大正から昭和初期にかけて、東京では、色鮮やかな銘仙が一世を風靡し、街がカラフルになると共に、「ジャパン・ブルー」と言われた日本を印象付けていた町の色もなくなっていった。

 サマルカンドのブルーとか、

ギリシャの白とか、町に特徴的に見られる色というのは、旅の記憶と共に、外国人に、その国の、その町の美しい記憶として、深く刻みこまれる。

今の日本で、もし、印象的な色を求めるのであれば、朱色だろうか?
差別化を求めるあまり、様々な色の家や看板があふれ、雑多で統一感のないイメージとなってしまった日本だが、神社仏閣や提灯、着物などの朱色は、外国人の目に鮮やかなイメージを残すのかもしれない。

個人的には、陶芸のターコイズブルーや

漆の金、そして

やはり、染色の藍が好きだ。