微生物染色の極北、藍染の秘密に迫る!

15 8月 by hadmin

微生物染色の極北、藍染の秘密に迫る!

『発酵文化人類学』の出版記念企画として、雑誌ソトコトの連載バックナンバーを無料公開!  なぜそんなことをするかというと、書籍版は過去の連載記事を全部無視した「完全書きおろしREMIX」だからなのだ!

微生物染色の極北、藍染の秘密に迫る!ソトコト17年2月掲載

「発酵」と言って思い浮かべるのは食べ物やお酒ですが、実は食以外にも発酵技術は大いに活用されています。

例えば、日本の植物染色の代表格である藍染。あの独特のインディゴブルーは、微生物の働きによって生まれるのだな。

藍染ってそもそも何?

藍染とは、蓼藍(タデアイ)やインド藍などの「藍の葉」を使って深いブルーの色味に布を染める植物染色。
その起源は古代エジプト文明まで遡り、日本には奈良時代前後にシルクロード経由で入ってきたといいます。インド起源と中国起源が二大ルーツで、日本に入ってきたのは蓼藍を使う中国ルールで、江戸時代に徳島(阿波)で大きく発展しました。他にも北海道や沖縄には独自の藍染カルチャーがあります。
様々なバリエーションのある藍染ですが、基本の方法論としては以下の通り。

藍(アイ)の葉をコンポスト状にして固めたものを、石灰液のなかで発酵させた染色液で布を染める。もっと原理的に言えば「藍の葉に含まれるインディゴ色素を、発酵のちからによって布に移す」ということ。

藍染は、他の草木染めと比べて濃厚で深い風味と、色落ちしにくい特性があります。その秘密はズバリ「発酵のちから」

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